内容・概要
戦後の日本経済復興を支えた繊維産業は、70年代以降、日米繊維協定、円高、石油危機、新興国の台頭などにより不況業種とされ、名門“東レ”もその存在が危ぶまれた。87年、東レ社長に就任した前田勝之助はリーダーとして、いかにこの危機を乗り越え復活させたのか。今、必要とされるリーダーシップとは何かを実論で紹介。
目次
第一章 混迷するボーダーレス経済の中で進路を定める(先見性、リーダーシップ、バランス感覚を)
第二章 あらゆる組織の改革は“意識改革”から始まる(ベクトルを合わせよ!)
第三章 希望と活力を取り戻せ(今の問題、中期の課題、長期の展望)
第四章 東レの成長戦略の軌跡(基礎素材産業に位置して)
第五章 雇用の確保と人材育成は最重要経営課題だ(会社の機能年齢とは?)
第六章 経営技術、経営管理、ガバナンス論(時流迎合を排し、時代に適合せよ!)
第七章 社会の底流変化を見通す力(現実直視と実論主義で)
第八章 本質追究、ぶれない思想、分析と解析(「日本工業新聞」コラムから)
第九章 修流志不変(流れを収めて志を変えず~「経済界」連載から)