内容・概要
2008年にアメリカのNASAが設立されて50年周年を迎え、また、1968年以来スヌーピーがNASAの有人宇宙飛行のプログラムの公式シンボルを務めるようになって41年目になります。そのスヌーピーは、コミック「ピーナッツ」紙上でキャラクターとして初めて月面に立ち、1969年5月18日に打ち上げられたアポロ10号の月着陸船と司令船のコールサインは、「スヌーピー」と「チャーリー・ブラウン」というようにNASAの月計画とスヌーピーの間には深い関係があります。日本の国際宇宙ステーションの実験棟「きぼう」の運用も間近に控え、宇宙や宇宙開発に関する話題は尽きません。本書は、アポロ11号による人類史上初の月着陸から40周年目を迎える今年、コミック「ピーナッツ」紙上で取り上げられたスヌーピーやその他のキャラクターたちの宇宙や月旅行に関するストリップを中心に、宇宙に関するお話と将来の日本の宇宙開発を担う小中学生へ向けて、彼らがより一層宇宙への夢やあこがれ、希望を持てるようにJAXAの宇宙飛行士のみなさんからメッセージを頂き、これまで以上により宇宙を身近に感じてもらえるような本に編集いたしました。本書は、日本オリジナル作品です。翻訳は、詩人であり、スヌーピーの親友でもいらっしゃいます谷川俊太郎氏です。
目次
PART1宇宙のお話宇宙とは・太陽系と地球・宇宙の大きさ・恒星と惑星・星の一生・星の明るさと色・地球外生命体と宇宙人本の宇宙開発の歴史
PART2 スヌーピーたちの宇宙旅行
スヌーピーとアポロ計画・スヌーピーたちの宇宙計画(コミック)
PART3 日本人宇宙飛行士からのメッセージ
古川聡・山崎直子
著者プロフィール
- チャールズ M. シュルツ(ちゃーるず えむ しゅるつ)
- 1922年ミネソタ州ミネアポリス生まれ。1947年セントポール・パイオニア・プレス紙に連載された「チビッコたち(リトル・フォークス)」という作品で漫画家デビュー。その後も、メジャーデビューを夢にて、シュルツ氏はあらゆる雑誌社に自分の作品を送り続け、そのうちのひとつが、1950年、ユナイテッド・フューチャーズ・シンジケートのジム・フリーマン編集長の目にとまり、これが1950年10月2日の「ピーナッツ」の連載開始のきっかけとなる。2000年には連載50周年を迎え、「ピーナッツ」は75カ国、21の言語で、毎日2,600紙以上の新聞に掲載され、およそ3億5,500万人と史上最も多くの読者を持つ漫画となった。2000年2月12日にシュルツ氏は、カリフォルニア州サンタローザの自宅で永眠。それは、最後の日曜版が掲載される数時間前であった。没後コングレッショナル・ゴールド・メダル(議会金章)を授与。2002年8月17日にはチャールズ・M・シュルツ・ミュージアムアンド・リサーチセンターがオープン。
訳者プロフィール
- 谷川俊太郎(たにかわしゅんたろう)
- 1931年12月15日生まれ。詩人、絵本作家、脚本家として幅広い分野で活躍。父は哲学者で法政大学学長を務めた谷川徹三。21歳のときに処女詩集『二十光年の孤独』刊行。著書に『谷川俊太郎詩集』(思潮社)、『みみをすます』『ことばあそびうた』(福音館書店)など。また翻訳家としても知られ、代表的な作品のひとつであるチャールズ・M・シュルツ作漫画「ピーナッツ」の翻訳は、1967年からスタートし40年に及ぶライフワークとなっている。